結論から言うと、リゾートバイトでも住民票は移さなくて問題ありません。
法律的な観点から見ても、
- 1年未満のリゾートバイトは不要
- リゾートバイトは仕事場の拠点が移動するだけで不要
なので、「生活の拠点(実家や賃貸物件)」がすでにあって、「リゾートバイトの期間が1年未満」の人は住民票を移す必要がありません。
これを聞いて
- 1年以上リゾートバイトをする人は住民票を移さなくちゃいけないの?
と疑問に思うでしょう。
そこでこの記事では、住民票を移す必要がある人と移さないと損する人について解説して行きます。
また、住民税についても合わせて解説していくので、リゾートバイトをしたいフリーターや社会人は最後までご覧ください。
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リゾートバイト(リゾバ)で住民票は移さなくてOKだけど、、、
住民票は移さなくてOKだけど、、、
すでに住民票を移す必要はない、と答えましたが以下に該当する人は移す義務があります。
- 引越し期間が1年以上の場合
- 引越し期間が1年以上で「生活の拠点」が変わる場合
「生活の拠点」は、その人の事情で異なります。
何を根拠として生活の拠点とするのかは、法律でも明確に決まっておらず「生活の拠点は、多角的な観点を考慮して判断する」こととされています。
- リゾートバイト
- 学生の一人暮らし
- ご家族がいる方の単身赴任
などは一時的なものと考えられ、生活の拠点はあくまでも「実家」や「家族が住む家」になっています。
ただし、移住を目的にリゾバを始めるなど「現在住んでいる場所に帰る目的がない」人や、1年以上の長期的な引越しの場合は、住民票を移す必要があり、これに違反すると5万円以下の過料が発生します。
住民票を移さないと起こる不便なこと
- 選挙の投票が不便
- 住民税の納付書が届かない
- クレジットカードの発行ができない
- 住民票などの書類が必要な場合に手間がかかる
- 災害時に自治体からの支援を受けられないケースも
1.選挙の投票が不便
選挙の投票は、選挙があるたびに旧住所の自治体へ行かなければなりません。
引越し先での投票ができる「不在者投票制度」を利用することも可能なので、1〜2回の選挙投票であれば活用することをオススメします。が、利用するには「申請の手続き」に手間がかかります。
長期的に移住をする予定である場合は、住民票を移した方がスムーズでしょう。
2.住民税の納付書がリゾバ 先に届かない
住民税とは、各都道府県や各市町村に払う税金です。
住民票に記載してある住所に納税の用紙が届くため、実家などと連絡をやり取りする必要があります。
参考 リゾートバイトの税金事情
3.クレジットカード・パスポートの発行ができない
住民票が近くで手に入れられないということは「住居登録の証明が必要な手続き」はできません。
住民登録の証明が必要な手続きの例としては、
- パスポートの申請
- クレジットカードの発行
上記2つが挙げられます。
クレカの発行は、本人確認郵便を住民票の登録地で、本人自ら受け取らなければなりません。また、パスポートの申請を行う場合も、住民票等の本人証明書類が必要になります。
クレジットカード・パスポートの発行をする予定がある人は、リゾバ前に済ましておきましょう。
ポイント
銀行口座の発行は「印鑑・身分証明書・マイナンバーカード」があれば発行できますのでご安心を。
4.住民票などの書類が必要な場合に手間がかかる
住民票や「印鑑証明の書類」が必要な手続きがある場合は、住民票がある旧住所の自治体まで取りに行く、もしくは郵送で取り寄せなければいけません。
リゾバ中に印鑑証明が必要な状況はほとんどないと思いますが、長期的に移住を考えている場合は「賃貸契約」などで必ず住民票の写し・異動が必要になってきます。
5.災害時に自治体からの支援を受けられない可能性がある
実際に、平成27年9月に起きた「栃木・茨城豪雨災害」の出来事をご紹介しておきます。
被害が大きかった常総市は、「期限内に住民票を移さないのは法律違反であり、住民票がない人は市民ではない。市の見舞金も義援金も給付するのは難しい」と述べ、市に寄せられた義捐金を当初住民票のない住民には配分しませんでした。
今後大きな地震が予測される日本で、もしもの時に最悪の状況を防ぐためにも「住民票の異動」は重要になる可能性もありますよ。
住民票の移し方
- 旧住所の役所で「転出届」を出す
- 新住所の役所で「転入届」を出す
1.旧住所の役所で「転出届」を出す
まずは、旧住所の役所へ行き、「転出届」を提出します。
必要な持ち物は以下の通りです。
- 印鑑
- 身分証明書
- マイナンバー通知カード(もしくはマイナンバーカード)
転出届を提出すると「転出証明書」が発行されます。この「転出証明書」は引越し先での転入届提出の際に必要になるので、失くさないようにしましょう。
2.新住所の役所で「転入届」を出す
次に、引越し先の役所で「転入届」を提出します。
この際に、転出届を提出した時にもらった「転出証明書」が必要になるのでお忘れなく!
必要な持ち物は以下の通りです。
- 印鑑
- 身分証明書
- 転出証明書
- マイナンバー通知カード(もしくはマイナンバーカード)
まとめ
住民票のまとめ
- 住民票は移さなくてOK
- クレカの発行などは事前に済ませよう
- 1年以上のリゾートバイトは「必ず住民票を移す必要がある」
もしも住民票を移すべきか悩んでしまう場合は、リゾバ派遣会社の担当スタッフに相談してみるといいですよ。
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