私が当時派遣されたのは、世界的にも有名なスキーエリアである北海道のニセコ町。ニセコのきめが細かい上質な雪を求め、ハリウッドスターがお忍びで訪れるほど人気の観光地です。
私はそんなニセコにあるノーザンリゾート・アンヌプリというホテルで、2013年12月から2014年3月までの約4ヶ月間、売店スタッフとして勤務しました。
今回はその実体験から、リゾートバイトの売店・販売スタッフの業務内容や感想を暴露していきます!
リゾートバイトの売店・販売スタッフが楽なのは本当
ホテル内の売店の写真
でも注意点としては、派遣先の売店がお客様に営業をするタイプかどうかで変わるということ。売店の求人はレジ打ち以外にも、アパレル店や宝石店のように商品を売るため積極的にお客様に声かけをするよう指導されるところもあるんです。
そういった営業がメインになる場合はハッキリ言って楽ではないです!
営業が苦手な人は、必ず事前に業務内容を派遣会社に確認してから仕事を受けましょう。そこさえ気を付ければ、売店・販売スタッフは本当に楽でオススメですよ!
他にも楽だなと思った点がいくつかありました。
- 長時間の残業がほぼない
- 慣れてしまえば無心でこなせる
- 体力を使うような重労働がない
- 専門用語など難しいことを覚えなくていい
空いた時間は北海道の勉強と地元民との触れ合い
私が勤務したホテルの売店は、朝にお客様がスキー場へ行く前と、ホテルに戻ってきた後の夕方以降の時間帯が一番忙しかったです。
でもそれ以外は基本的にゆっくりしていて、目が回るほどの激務というようなことはほぼありませんでした。
売店には北海道にまつわるお土産品ばかり置いてあるので、オススメを聞かれた時に答えられるように、空き時間に先輩に聞くなどして勉強していました。それでどんどん詳しくなっていき、楽しみながら北海道を学べて一石二鳥(笑)
そして色んな地元のお菓子屋さんや雑貨屋さんが、売店に置く商品をいつも配達しに来ていて、時間がある時はニセコの美味しいお店など地元のことを色々教えて下さって本当に仲良くして頂きました!
お金と在庫の管理は責任重大
"北海道の富士山"と呼ばれている羊蹄山
1日の仕事のできが決まるレジ閉め作業
売店スタッフは一日の終わりに、必ずレジ閉めという売り上げの集計とおつりがデータと一致しているか確認の作業を行います。
毎日これがとても怖いんです!
今日1日おつりを間違わずに渡せたか最終テストのような感じで、1円でも合わないとデータと一致するまで何度も計算しなおします。5,000円足りないなど大きな金額になると、もう生きた心地がしないほど...
でも先輩に助けを求めて数えてもらうとなぜかピッタリ合っていて即解決なんてことも多かったです(笑)
毎月末に地獄の棚卸し
売店スタッフにとっては一大イベントとなる『棚卸(たなおろし)』作業。
これは店舗にある在庫の数がデータと一致しているかなどを確認するため、毎月末にスタッフ総出で商品の在庫を一つ一つ地道に数えていく作業のこと。
何千とある品数を一つずつ数えていく気の遠くなるような作業なので、徹夜でやるというところも少なくないんです!
でも当時の社員さんは遅くまで頑張っていましたが、私の場合は派遣スタッフというのもあり、ある程度の時間で「終わっていいよ」と言ってもらうことがほとんどでした。
売店・販売スタッフの仕事内容
- レジ打ち・接客
- 品出し(商品の補充)
- 各階にある自販機の補充
- お客様が買った商品の梱包
- 商品の発注・賞味期限の管理
- 冷蔵庫の温度管理
- レジ閉め
- 棚卸し
仕事内容は上に記載した内容しかなかったので、リゾートバイト初心者にもかなりオススメ!
例えばレストランだと席の配置や食器の種類を覚えたりする必要があります。そして、とにかくスピードが求められるので現場がピリピリしている、なんてことが多いんです。
その点、売店・販売スタッフはレジの操作で多少の専門用語はあるかもしれませんが、それ以外は商品の補充作業など簡単な説明だけで誰でも分かるような内容ばかり。
売店スタッフの1日の流れ
- 7:30 出勤
- 8:00 レジ準備・開店
- 10:00 入荷商品の品出し
- 11:00 商品の発注
- 12:00 昼休憩
- 14:00 店内清掃
- 16:00 品出し
- 18:00 温泉の清掃作業
- 20:00 各フロアの自販機補充
- 22:00 閉店・レジ閉め
お客様がスキー場に出ている12時〜16時頃は、買い物客の出入りも落ち着くので一息つけます。
シフトは、
- 早番(8時〜17時)
- 遅番(13時〜22時)、
- 中抜け(午前中4時間・夜4時間)
中抜けは4時間だけ働いて帰ることが最初は変な感じもしますが、慣れると帰って一度寝られたり、遊びに行けたりもするので結構充実した時間を過ごせました。
残業は基本的に発生しないことが多く、レジ閉めの時にお金が合わないハプニングや棚卸でない限り、時間になればすぐ帰れることがほとんどですよ!
休みの日は温泉
休みの日は車を持っているリゾートバイト仲間と、温泉に行ったり札幌や小樽まで連れて行ってもらったりしていました。
北海道の中でも豪雪地帯と言われるニセコは、雪景色が本当に綺麗で雪をかぶった山々を眺めながら入る露天風呂は格別でしたよ!
それとやはりニセコなだけあって、スキーヤーやスノーボーダーがたくさんバイトスタッフとして来ていたので、そういう人に教えてもらいながらスノボに初挑戦したいという人も多かったです。
売店の給料
売店・販売スタッフの時給相場は800円〜1,000円ほどで、お客様に営業していくような業務があればそれに応じて時給は高くなります。
月収目安は12万〜15万で、寮費は月1万だったので貯金も普通にできていました!
売店スタッフの人間関係
ニセコ駅付近の雪景色
売店スタッフの人間関係はとても良好で、こんなに充実してていいのかな!?という感じでした(笑)同期で入ったバイト仲間が一人いましたが、いまだに連絡を取り合っているほどの長い付き合いになっています。
男性は売店部署の部長(50代)のみで、もう一人は社員さんで30代後半の女性。バイト組は私ともう一人、どちらも20代後半でした。お二人とも本当に優しくて、私が色んなリゾートバイトをしてきた中でも人の温かさはダントツで一番!
短期しかいない私にも本当に優しく接してくれて、「寮生活は慣れたか」などいつも気にかけて下さいました。仕事が慣れていない頃も、一つずつ丁寧に教えて下さって間違えても怒られることは一度もなかったです。
海道の大自然がそうさせるのか、他の部署もみなさんおおらかな方が多くて本当に素敵な職場でしたよ!
売店スタッフは女性のみ募集してる
残念ながら売店スタッフは女性のみ応募可能です。また、採用される人の年齢も若い方が有利になるとのことでした。
売店・販売スタッフに向いている人、向いていない人
寮の近くにあるニセコ狩太神社
向いている人
- 接客が好きな人
- 計算が得意な人
- ゆっくりした職場が好きな人
向いていない人
- 体力を使う作業に自信がある人
- 接客が苦手で黙々と作業したい人
- 時間が経つのが早いので忙しい職場のほうが好きな人
まとめ
- 休日も充実していて、残業もほぼない
- 売店スタッフは楽!でも営業重視の勤務地はハード
- お金の計算や在庫管理との戦いもあるが、簡単な業務が多く未経験者向き